実務者研修を目指す理由や動機を再確認してみる
これから実務者研修を目指す方は、自分にとってなぜこの資格が必要なのかをしっかり考えることも大切です。
介護現場では実務者研修を始めとする介護資格を持った人材が、ますます必要とされている現状があります。
実務者研修は旧ホームヘルパー1級と同程度の専門技術を習得できる介護資格です。
また、介護の業務経験が3年以上ある方は、この資格を取得することで介護福祉士の国家試験を受験する資格を得ることができます。
世間では以前から景気が悪くなるたびに、資格取得がクローズアップされ資格ブームに拍車がかかります。
新聞、雑誌、ネット、テレビCMなどでも各種資格の案内広告が紹介され、書店に行くとキャリアアップコーナーには専門資格の本が陳列され資格取得を目指す人々が購入していきます。
その流れは、医療業界だけにとどまらず、福祉介護系の介護福祉士、ケアマネジャー、初任者研修、実務者研修などの資格にも及んでいます。
介護保険が施行された当時はケアマネジャーの資格が新設されたこともあって、一時期大ブームになりましたが、福祉系資格へのブームは現在になっても下火になることなく綿々と続いています。
「資格の有無より実力があるかどうかが重要だ」と言う人もいますが、第三者に資格認定し格付けしてもらうことでスキルを証明でき安心感と自信を持てるということは人間の本性かもしれません。
一方、資格を持っているからといって、それだけで生活が成り立つような甘い社会ではないことも事実です。
しかし、会社勤めしている方は、リストラにあった場合でも即座に就職活動ができるよう資格を取得しておこうというのが本音のようです。
では、資格を取得することの真の目的や意味とは何でしょうか。
現在、介護職として初任者研修やホームヘルパー2級などを持ってる方で、将来ステップアップしようと考えている場合は、再度、動機や目的、その意味について立ち返って考えてみることも重要です。
初任者研修と実務者研修の研修過程には差がありますが、介護現場では同じような業務を行います。
また、サービス提供責任者になれる資格要件は、次のようになり実務者研修を取得していなくても相応の仕事を担う場合もあるからです。
- 実務者研修の修了者
- 初任者研修の修了者で介護現場で3年以上の実務経験がある
- ホームヘルパー2級を取得して介護現場で3年以上の実務経験がある
※但し、事業所の介護報酬が10%減算となる
実務者研修の資格を取得したい理由とは何か?
- さらにスキルアップしたい
- 介護の知識をもっと高めたい
- 介護現場で管理者の役職にあるから
- 介護の仕事にもっと自信を持ちたい
- 介護現場でヘルパーをまとめる力をつけたい
- 介護サービスのマネジメント方法がわからない
- 効率的に仕事を進めたい
- 介護サービス事業を起こしたい
- 自分がどこまでできるか試したい
以上のことをしっかり再認識することで自分を見失わず、途中で挫折することなく資格にも仕事にも取り組むことができます。
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