実務者研修の通信講座でもスクーリング受講が必要

 介護職員実務者研修の学習カリキュラムは、20の受講科目の内、次の科目については、スクールや教室で実技演習を受講する必要がありますので、通信講座を受講しても必ずスクーリングで学ぶことが必要になります。

よって、通信講座=通信制+スクーリングという学習形態での受講となります。

介護過程Vの実技演習について

 講義で学んだ介護技術の理論を基にして、受講生がペアで利用者役と介護者役とになり、介護される側と介護する側の立場を交互に体験し演習を通じて介護技術を習得していきます。

自分がそれぞれの立場を疑似体験することで、利用者の気持ちをより深く理解することができます。

医療的ケアの実技演習について

 医療的ケア50時間の座学とは別に、12時間程度の実技演習を受講修了する必要があります。

実技演習では次の内容について、器具や人体シミュレーターを使用し実技演習を通して技能を身に付けていきます。

  1. 喀痰吸引:口腔・鼻腔・気管カニューレ内部からの痰の吸引方法
  2. 経管栄養:胃ろう又は腸ろう・経鼻からの経管栄養の方法
  3. 救急蘇生法:ADE等の使用方法

規定の実技回数
実技演習を行う回数は法的に規定されており、それぞれ以下の回数を行う必要があります。

  1. 喀痰吸引:口腔(5回以上)、鼻腔(5回以上)、気管カニューレ内部(5回以上)
  2. 経管栄養:胃ろう又は腸ろう(5回以上)、経鼻経管栄養(5回以上)
  3. 救急蘇生法:(1回以上)
生活支援技術Uの実技演習について

 生活支援技術Uは、法的にスクーリングでの必須科目とはなっていませんが、スクールによっては実技演習を行っているところもあります。

私が学んだ公的機関の授業では演習を行っていました。

授業では次の内容について介護技術の講義と実技指導を受けながら実践演習で学んでいきます。

  1. 快適な居住環境整備と介護について
  2. 移動・移乗の介護技術の基本
  3. 食事の介護技術の基本
  4. 入浴・清潔保持の介護技術の基本
  5. 排泄の介護技術の基本
  6. 脱着・整容・口腔清潔の介護技術の基本
  7. 家事援助の基本
  8. 睡眠の介護
  9. 終末期の介護
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