介護職員実務者研修を無料資格取得 介護職員実務者研修を最安最短取得 介護職員実務者研修の土日・夜間講座

流通・小売サービス業界、運輸運搬サービス業界、外食・食品業界などのシルバービジネスに関して、どのような視点で注力すれば、介護職の技量を活かせるのか、今後の動向やニーズはどのようなところにあるのかについて考察してみました。

介護職としての流通・小売サービス業界の見方

 過去には酒やビールなどのアルコール類は酒屋さんが、精米や玄米などのお米は米穀店が、乳製品は牛乳屋さんなどに自宅まで届けてもらえるのが至極当然となっていました。

ですが、ある時期から消費者自らがお店で購入し、自分達で持って帰るのが当たり前という状況に変化してきました。 

さらに、水・お茶・コーヒー・紅茶などの飲料製品もペットボトルが主流を占めるようになってからは、自分で待ち帰るのが普通のこととなり、高齢のお年寄りが買い物をする場合は、かなり厳しい状況になってきました。

このような社会的な変化に対応するために、スーパーだけでなくコンビニエンス・ストアまでもが「宅配サービス」に取り組み始める店舗も年々多くなっています。 

酒造店や米穀店でも、食料品や消耗品で重たいものやかさが大きいものをお米やお酒と共に配達してくれたり、町の商店街では、地域の高齢者宅へ配達できるように協力体制を構築するなど、いろいろなサービスが登場しています。

更に食の安全が重視されるようになり、無農薬で栽培した野菜を個人契約した各家庭に配達する農業組合や民間業者も増えてきています。 

 一方、今日では社会生活に必要不可欠となったコンビニエンスストアでは、郵便物の受け取り、公共料金の振り込み、預金の引き出し、さらに弁当や食材の宅配など、各地域におけるサービスインフラとしての役割がより強調されるようになってきました。 

今までは社会福祉協議会やボランティア団体が福祉の一環として担ってきた宅配弁当と、現在のコンビニが行っている食材や日常消耗品の宅配とに大きな違いがないことが世間で広く認知されています。

なので、流通販売・サービス業界の社会的ニーズは、これからもさらに高まっていくことが予想できます。

高齢化による要介護者が増加し続けている現状においては、これらの分野でも高齢者に適切に対応できる介護資格を持った専門職の採用も多くなることも考えられます。

介護職としての運輸運搬サービス業界の見方

 以前までは車椅子のまま乗ることができるワゴン車などは「福祉車両」と呼ばれていました。

現在では車内空間を快適に利用できる意味で「ユニバーサルカー」という名称が一般的になってきました。

従来社会福祉の分野で「移送サービス」と言われてきた運搬サービスは、「介護タクシー」というサービスの登場で、社会ニーズに合致した自動車運搬業のあるべき姿が提示され、大きな変革が起こっています。 

 介護タクシーの特徴は、多くのお年寄りが医療機関へ通院する際にタクシーを活用しているという現状に注目し、タクシー運転手自らが介護資格を取得し、介護保険が適用される条件の下で、要介護者に対し医療機関へ行き帰りに付き添いケアを行うというサービスです。

現在では、全国各地のタクシー運営企業が事業に参画し、一般的なサービスとなっています。

2003年度の介護報酬改定以前においては、送迎の運搬時間が通院介助にあたるかどうかが議論になり専門家も含めていろいろと意見が交わされていましたが、改定時にはこの時間も介護保険の給付対象サービスと見なすという結論に落ち着き現在に至っています。

 いまでは、タクシー運転手ですら介護に関する資格を取得しておくことは仕事に必要な条件となってきました。

運搬や移動に関する各種サービスや、外出時のサポートサービスは、病院への送迎、買い物の宅配など、老若男女問わずに、日常生活を快適に送る上での行動をサポートする便利なサービスとして、今後も社会的必要性が高まっていくものと考えられます。

介護職としての外食・食品業界の見方

 某家族向けレストランが、日中のイベントの時間に地域の年配者を呼び込んで「会食」会を行ったら、大注目ではあったと聞きます。

1日のテーブル回転率のUPに懸命取り組むファミレスが、ほんの少しのアイデアの切り替えで新規の顧客ニーズを獲得しました。

一方で独居年寄りの一部には、ごはんにしょうゆを垂らして食べるような貧しい食事を摂る内に健康を害し、病気を発症したり寝込んだりするといった場合もあります。 

この現実は考え方にもよりますが、福祉サービスでは助けることが難しい、未開拓のビッグな市場が存在する事実を証明しています。 

シビアな競り合いを展開する外食産業ですが、ちょっとだけ着眼点を入れ換えるさえすれば、商売に結び付けることができるヒントは多く存在します。 

最近では食材や弁当の宅配業者も多くなり、お手頃価格で美味いお年寄り用夕ご飯献立を、電子レンジで数分加熱するだけで口にできる形態にして販売しています。

お弁当デリバリーやケータリングなどのサービスもコンビニやファミレスが提供していて、評判になっています。

このレベルの商売は、先を見据えた成長が見込める事業だとすれば、将来的には高齢者ひとりひとりの「味の嗜好」をどの程度反映できる献立づくりが望めるかということが注視すべき点です。  

社会福祉ないしは地方自治体の「配食サポート体制」と称されるサービスも、一般企業を加味したクオリティ勝負の時代に位置しています。 

 その一方で、健康食品市場はそれ自体が大規模なマーケットに転じつつあります。

TV番組で「チョコレート」が健康におススメだと取り上げられれば、すぐに品切れになっていきます。

想像した以上に、私達の「食べ物とヘルシー」を対象にした関心は高いのが実状です。

現在の食に関する状況変化において、高齢者の食に対する考え方も転換していくのは自然の流れだと言えます。

介護食個々を例に挙げても、今後は一般的にありがちなきざみ食やペースト食に象徴される完成した食材を砕いて口に入れやすくしたものから、最初から味のいい介護食という形で開発された商品」へと移行することが必要です。 

お年寄りにちょうど良い最善の楽しみであると同時に命の源とも言える食産業の分野は、未だ開拓の余地がある市場として、この先も関心を集めることになるでしょう。

●下記リンク先ページで紹介しているサイトでは、全国で開講されている実務者研修を都道府県別・地域別より、受講期間、講座開催場所、受講料、学習コース(土日・夜間)、給付金制度の有無、キャンペーン最新情報などの条件から検索し、希望するスクールの講座案内資料をいくつでも無料一括請求できます。