介護職員実務者研修 通信・通学講座の特徴と講座選びのポイント
介護福祉士国家試験を受験するためには、介護職員実務者研修を修了し資格取得する必要があります。
講座は、全国各地で通信講座又は通学講座が開講されています。
ここでは、介護職員実務者研修独特の講座の特徴と、あなたの仕事の状況に合った上手な講座の選び方について紹介しています。
目 次 | ||
1. | 介護職員実務者研修 講座の特徴 | |
1-1. | 実務者研修 通信講座の特徴 | |
1-2. | 実務者研修 通学講座の特徴 | |
2. | 介護職員実務者研修には保有資格に応じた受講(履修)免除となる科目がある | |
3. | 自分に合った介護職員実務者研修の探し方・選び方 |
1.介護職員実務者研修 講座の特徴
平成28年度(第29回)の介護福祉士国家試験からは、受験資格として、『実務経験3年間』だけでなく『介護職員実務者研修(450時間)』を受講し修了することが必須条件となっています。
1-1.実務者研修 通信講座の特徴
学習形態
通信課程(自宅学習)と通学課程(スクーリング)との併用学習となります。
- 通信課程(自宅学習):
自宅学習では、テキストに基づいて学習を行いますが、科目ごとに課題がありレポートを提出することになっているスクール・講座がほとんどです。 - 通学課程(スクーリング):
「介護過程Ⅲ」「医療的ケア」の2科目については、教室や研修会場に通学してスクーリングでの実技演習を受講する必要があり、その他の科目についてもスクールによって演習を取り入れているところもあります。
スクーリング内容については、介護職員実務者研修のスクーリング(実技演習)についてのページをご覧ください。
注意点
- 実務者研修は通信講座を受講した場合でも自宅学習のみで全カリキュラムを修了し資格を取得できる講座は日本中どこを探しても存在しません。
通信講座でも一部の科目はスクーリング必須となっているので、近場で開講されている実務者研修を探す必要があります。
- 通信講座の場合、自己管理で勉強をすることになるので、ある程度強い意志をもって取り組まないと、時間に流され勉強が進まないということにもなりかねません。
1-2.実務者研修 通学講座の特徴
学習形態
通学講座の場合は、学習カリキュラムの全科目を教室・研修会場まで通学し、講師より講義を受けて座学・実技演習にて介護の知識と技術を習得していきます。
注意点
- 全科目を通学して受講することになるため交通費や通学時間がネックになるので、近場で受講費の安い講座を的確に見つける必要があります。
- 学校の学習スケジュールに従い勉強することになるので、通信講座のように勉強が遅れぎみになるということにはなりにくいと思いますが、今日習った内容はその日の内に、自宅で復習するようにした方がいいと思います。
授業内容は、全ての科目と関連しているので、私の経験上、全く何もしないとだんだんと授業内容についていけなくなる可能性もあるので注意が必要です。
2.介護職員実務者研修には保有資格に応じた受講(履修)免除となる科目がある
実務者研修の特徴としては、受講される方で既に保有している介護資格がある場合、その介護資格の種類によって、450時間の全受講科目の中から受講(履修)免除となる科目があるということです。
なので、それに伴いレポートの課題提出回数やスクーリング時間も免除されることになります。
詳しくは、介護職員実務者研修は保有済の介護資格に応じて受講科目が免除されるのページをご覧ください。
介護職員実務者研修の受講開始から修了までの受講在籍期間は、無資格者で6ヶ月以内、介護職員基礎研修修了者は1ヶ月程度で実務者研修を修了することが可能です。
詳しくは、Q6. 実務者研修の資格取得までの期間は?のページをご覧ください。
3.自分に合った介護職員実務者研修の探し方・選び方
あなたは、実務者研修の受講について、次のようなことで悩んでいませんか?
- 仕事もあるし、どのスクール・講座を受講すればいいの?
- 近場で格安のスクールはどこ?
- 土日コースや夜間コースがあるスクールはどこ?
- 短期で資格取得できるスクール・講座は?
実務者研修の受講希望者は、介護施設や事業者などに勤めて介護業務に就いている方が大半です。
また、介護職の勤務形態は交代制のシフト勤務が一般的で、2交代から4交代までと介護施設や事業所によって異なりますが、2交代制シフト勤務を導入しているところが多いです。
なので、日々の仕事で忙しい合間を見つけながら実務者研修を受講することになるため、現実的には通学講座を選択する方は少なく通信講座を選択する方が大半だと思います。
但し、通信講座であっても介護過程Ⅲ、医療的ケアの科目については、必ず通学して実技演習を受講する必要がありますので、このスクーリングで必要となる通学日数は何日くらいかを知っておく必要があります。
結論からいうと、実務者研修の場合は、既に取得済の資格の種類によって通学すべき日数は異なり目安としては次の日数になります。
- 無資格者:8日
- 介護職員初任者研修又はホームヘルパー2級の修了者:8日
- 介護職員基礎研修又はホームヘルパー1級の修了者:2日
よって、この日数を確保できる通学日は平日か土日か、授業時間は昼間か夜間か、どちらがOKなのかを検討する必要があります。
講座を選ぶ手順としては、次のようになります。
- 近場で開講している実務者研修受講生募集中のスクールを探す。
- どの曜日・時間帯なら通学可能か、自分の勤務形態をチェックする。
- 通学可能な学習コースがあるスクールを選ぶ。
- 希望に合ったスクールが複数あれば受講料を比較する。(教育訓練給付金が利用できる講座であればベスト)
まずは、近場で開講中の実務者研修を探すのが最優先ですが、次のページで紹介している大手資格案内サイトを利用すると数分で一発検索することが可能です。
スクール側も介護職の勤務状況に配慮して、自宅学習(通信)とスクーリング(通学)の併用学習で、仕事に支障がなく安心して受講できるよう学習コースも短期・土日・夜間・平日など様々なコースを準備しているのが特徴です。