介護職は、訪問介護の際に「悪質住宅リフォーム」「振り込め詐欺」をはじめとした詐欺行為から、高齢者を守るのも訪問介護等で行う介護職の重要な仕事です。
訪問介護時の見守りの注意点
高齢者に価値のない高額な商品を売りつける、不当な契約をさせるなどの悪徳商法は後を絶ちませんし、高齢者の財産を根こそぎ奪おうとする巧妙な手口もまれではありません。
そうした悪質業者から高齢者を守るのも介護職の仕事のひとつといえます。
家事援助の時、住居の一部が新しくなっていたりしないか、高齢者住宅にはふさわしくない商品があったりしないかなど注意が肝心です。
不審に思われるものがあったら利用者に相談してから、消費者センターなどに相談するようにしましょう。
また普段から、悪徳業者、詐欺行為等の話をさりげなくするなど、高齢者に情報を提供することも、訪問介護、通所介護に関わる介護職の務めです。
高齢者を狙う悪質業者の主な手口例
「つけ込まれる高齢者の不安と手口」
- 健康:「身体によい」「病気やガンが治る」「安眠できる」
- 住まい:「湿気が多い」「このままだと家が倒れる」「光熱費が安くなる」
- 老後の資金:「将来値上がりする」「絶対損しない」
- 孤独:「先祖のたたりを取り除く」「社会福祉のために」「会場に行くと相手にしてもらえる」「紳士録にお名前を」
- 時代に乗り遅れない:「黒電話が使えなくなる」「電話料金が安くなる」「節税対策に」「架空請求」
「商品例」
- 浄水器、整水器、健康商品、治療器、寝具類 他
- シロアリ駆除、住宅リフォーム他
- 絵画、国内外の先物取引、投資目的商品他
- 運命鑑定・姓名判断からの祈祷サービス、社会福祉関係をうたった商品他
- 電話リース、架空請求他
参照:(社)全国消費生活相談員協会