人は単に食事をして眠るという行為を繰り返しているだけでは、自分らしい生活を送ることはできません。
日々の生活の中で生きがいや楽しみを感じてこそ、心身とも健康でやりがいを持って前向きに生活を送ることができます。
レクリエーションは生活の質(QOL)を高める役割がある
昔も今もレクリエーションの重要性は介護現場で注目されてきました。
レクリエーションは利用者のニーズに合致したものを行うことで、高齢者を元気付けるだけではなく、周りの利用者とのコミュニケーションも活発になり、家庭的な雰囲気の中で心に安心感や安らぎを与えることもできます。
昔のレクリエーションは、単に歌を歌ったり、単純なゲームをするだけのものが多くありました。
しかし、今では利用者の要望にあったユニークなレクリエーションを行う施設も出てきています。
レクリエーションはいつの時代も重要
現在は日本の戦後の発展を大きく支えてきた団塊の世代が一斉に定年となり高齢者が急増しています。
様々な分野で活躍してきた方たちですので、様々なアイデアを自身で考え出して、後世を楽しんでいかれると思います。
しかし、中には加齢による身体機能の衰えや障害などにより、介護を受けることになる方も多くおられると思います。
そのような場合でも、介護施設に於いてニーズの合った的確なレクリエーションを行うことは、外界からしか働きかけることができない医療や福祉とは違い、利用者の心の奥底にアプローチすることも可能です。
その結果、心の内面に作用することで、好奇心や興味を抱かせ、自立意識を促すことにもつながりますし、単調になりがちな日常生活にもメリハリをつけることができます。
また、利用者側だけに好影響を与えるのではなく、レクリエーションを通じて、介護側も普段ではなかなか伺い知ることができないような利用者の人間性や思いに気付ける切っ掛けにもなります。
意味のある良質なレクリエーションを考案し、利用者に楽しんでもらえることは、介護職にとっても大きな喜びに繋がります。
関連ページ
- 介護福祉士の仕事(身体介護)
- 介護福祉士が行う仕事である身体介護は施設や在宅などで、高齢者や障害者などの「直接生活介助」「健康観察」「健康管理」といった3つの事柄を中心に行います。
- 介護福祉士の仕事(生活援助・相談業務)
- 介護福祉士が行う仕事である生活援助には、「高齢者・障害者の食事作り」「食材料や日用品の買い物」「高齢者・障害者の衣服の洗濯」「高齢者・障害者の部屋の掃除・整理整頓」などがあります。
- 介護福祉士は具体的にどんな介護業務があるのか
- 介護福祉士の仕事には様々な介護業務がありますが、その介護業務について詳しく解説しています。
- 介護施設での1日のスケジュール
- 介護福祉士は高齢者・障害者の生活の場である介護施設で働いていますが、介護の仕事は1日24時間365日、切れ目なく続くので、シフト勤務体制が敷かれています。
- 介護の仕事はチームプレイで対応
- 介護福祉士は、様々な介護ニーズに対応するために、医療、保健、福祉の専門職とチームを組んで介護に当たる必要があります。
- 介護ケアで身体拘束は厳禁
- 介護を行う場合、高齢者などに対しての身体拘束は厳禁ですが、以前から大きな問題とされており、介護保険制度のもとでも禁止されています。介護福祉士としても絶対に行ってはいけない行為です。
- 介護職の医療行為について
- 介護職には医療行為はできませんが、どこまでが医療行為にあたるのか具体的に考えてみましょう。
- 在宅訪問介護での見守りとは
- 在宅訪問介護での見守りとは詐欺行為から、高齢者を守るのも介護福祉士・介護職の重要な仕事です。
- 終末期の介護(ターミナルケア)とは
- 終末期の介護とは、自宅や住み慣れた施設で人生の最後を望む高齢者や家族が増えていますが、介護福祉士として看取り介護やターミナルケアとして介護業務を行うようになってきました。
- 介護福祉士に多い腰痛を防止するには
- 介護福祉士に多い腰痛は介助方法に原因があるといわれていますが、腰痛防止にはボディメカニクスを用いた方法が推奨されています。