人は単に食事をして眠るという行為を繰り返しているだけでは、自分らしい生活を送ることはできません。
日々の生活の中で生きがいや楽しみを感じてこそ、心身とも健康でやりがいを持って前向きに生活を送ることができます。
レクリエーションは生活の質(QOL)を高める役割がある
昔も今もレクリエーションの重要性は介護現場で注目されてきました。
レクリエーションは利用者のニーズに合致したものを行うことで、高齢者を元気付けるだけではなく、周りの利用者とのコミュニケーションも活発になり、家庭的な雰囲気の中で心に安心感や安らぎを与えることもできます。
昔のレクリエーションは、単に歌を歌ったり、単純なゲームをするだけのものが多くありました。
しかし、今では利用者の要望にあったユニークなレクリエーションを行う施設も出てきています。
レクリエーションはいつの時代も重要
現在は日本の戦後の発展を大きく支えてきた団塊の世代が一斉に定年となり高齢者が急増しています。
様々な分野で活躍してきた方たちですので、様々なアイデアを自身で考え出して、後世を楽しんでいかれると思います。
しかし、中には加齢による身体機能の衰えや障害などにより、介護を受けることになる方も多くおられると思います。
そのような場合でも、介護施設に於いてニーズの合った的確なレクリエーションを行うことは、外界からしか働きかけることができない医療や福祉とは違い、利用者の心の奥底にアプローチすることも可能です。
その結果、心の内面に作用することで、好奇心や興味を抱かせ、自立意識を促すことにもつながりますし、単調になりがちな日常生活にもメリハリをつけることができます。
また、利用者側だけに好影響を与えるのではなく、レクリエーションを通じて、介護側も普段ではなかなか伺い知ることができないような利用者の人間性や思いに気付ける切っ掛けにもなります。
意味のある良質なレクリエーションを考案し、利用者に楽しんでもらえることは、介護職にとっても大きな喜びに繋がります。