現在病院で最期を迎えられる方は約8割といわれていますが、自宅や住み慣れた施設での最後を望む方やそのご家族が増えています。
住み慣れた自宅での最後
住み慣れた自宅で最期を迎えたいと多くの方が望みますが、現状は症状が悪化すると入院をして、そのまま逝くケースがほとんどです。
しかし、特養などの介護保険施設では、施設内で利用者をお見送りすることが増えています。
そこには、住み慣れた場所で、最期までその方らしく過ごしていただきたいというスタッフの思いがありますが、施設での看取りが増えた大きな理由は、お送りするシステムが整ったからといえます。
看取り加算・ターミナルケア加算
平成18年度からの改正介護保険では介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)における「看取り介護加算」が設けられました。
平成21年度から介護老人保健施設では「ターミナルケア加算」、認知症対応型共同生活介護においては「看取り介護加算」が設けられました。
回復の見込みがないと診断された入所者が施設で最期を迎えられた場合、ご本人ご家族が施設での最期を希望された日から逝かれる迄、30日間を上限に施設報酬に加算されます。
ただし病院に入院した期間は外され、最終的に病院で亡くなると、報酬が半分となります。
この加算、施設での看取りについては懸念する方もいますが、ずっと介護に携わってきた現場の人間としては、どうしたら、その方が最期まで、できるだけ自分らしく過ごして頂けるかを心から考えて、お見送りしたいものです。
施設における「看取り」に関する手順
- 手順1【実施体制の確立】
看取りに対する方針と体制の確立 - 手順2【入所段階】
利用者本人の以降についての事前確認 - 手順3【移行段階】
(週末宣言)看取りの実施移行に向けた対応 - 手順4【実施段階】
看取りの実際 - 手順5【事後段階】
利用者死亡後の対応